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蛭子能収のうきうきギャンブラー人生

ボートレースを楽しむ

  どうしたら競艇で勝てるのか必勝法ばかり考えてきたが、「1256」のボックス「235」「245」のボックス買いは私の考えた中の必勝出目としていいと思っている。ただ買い目が多く全部で36通りにもなる。100円ずつ買っても3600円必要なわけだ。これを12レースと続けると43200円になる。

 さて、この43200円を持って現在ダービーが行われている福岡ボートの成績表で勝つか負けるか調べてみよう。
 福岡ボート場の第4日目の成績。1レースは「341」で外れ、2レースも「426」で外れ、3レースは「654」、4レース「163」、5レース「214」、6レース「135」でどれも外れで、半分の6レースをやって一回も必勝出目がこない……。まずい結果になりそうだ。7レースは「231」でまたまた外れ、8レースの「256」で、ここでやっと当たりがきた。ただ、配当は2,460円。う~~む、この配当は安い…。続く9レースは「463」、10レース「124」で外れた。11レースは「621」…これは私の出目! 21670円の万配当だ!! 嬉しい! 最後の12レースは「231」で外れた。

 さて、すべての券を100円ずつ買ったとして12レース分で43200円。当たったのは2レース分で、払い戻しは2460円+21670円=24130円。使ったお金から配当金を差し引くとマイナス19070円、約2万円の負けだった。

 今回は投資金額の半分ぐらいに減ってしまったが、他のレース場では勝ってるところもある。
 例えば若松ボートでは「512」で67110円と「625」で64650円、それから「452」の15000円と万配当が3つも出ているのだ。この若松で私の出目を買っていたら、かなりの利益が出ているということである。

 今はボートピアの時代。レース場に直接行くのではなくボートピアに行って平和島と江戸川、戸田の3場を買うとかその日の勘で一つの場に絞ったり、2場3場分買ったりする時代。そういう意味では、今の時代に私の出目買いは適していると言えるのだ。
 とは言え、競艇の楽しみ方と言えば一つの場へ行き、スタートラインと一マークの中間程の高い所に席を取り、ゆっくり座ってスタート展示や展示航走を見ながら12レースを遊ぶというのが一番だと思う。
 2つも3つもと買う場を増やせば、考える頭も疲れるし動きも多くなり落ち着かなくなる。

 だから、一つのレース場で1日12レースを楽しむのが一番だ!

 


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著者略歴

  1. 蛭子能収

    1947年長崎生まれ。漫画家、俳優。看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家に。その後TVにも出演。現在「蛭子コレクション」全21冊のうち7冊発売中。ギャンブル(特に競艇)大好き。カレーライス、ラーメンなど大好き。魚介類や納豆は苦手。現在、タレント、俳優、漫画家、エッセイストと多ジャンルで活躍中。

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