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蛭子能収のうきうきギャンブラー人生

脳育バーベキュー

 最近、ギャンブルには行っておらず話もないので、今月はテレビ東京の番組『主治医が見つかる診療所』のロケの話を書こうと思う。番組では僕のために「認知症改善プロジェクト」という企画をやってくれているのだ。

 最初は「散歩は脳に良い」ということでお台場あたりを鈴木奈々さんと歩いた。鈴木奈々さんとロケをすると、ロケ中もずっと笑顔で明るく接してくれるのでとにかく元気をもらえるのだ。ロケ場所は「昔を思い出すと脳に良い」ということで駄菓子屋とゲームセンターに行った。まさか、お台場にこんな場所があるとは思わなかった。駄菓子屋では昔僕が食べていた「当たり前田のクラッカー」や「よっちゃんいか」などを食べ、懐かしかった。
 くじ引きは、子供時代にはよく母に5円をもらって遊びに行っていたのでこれも懐かしかった。昔は外れクジが入っていて、どうやって当たりくじを引けるかを研究するのが面白かったのだが、今ではどうやら外れが無く、なにかしら当たるので特別な気持ちにはならない。
 ゲームセンターにも行ったが実はゲーセンにはこれまで行ったことがない。お金を払ってゲームをするのがもったいないと思ってしまうのだ。お金が増えるわけではないし…笑
 その後、飲食店に入って刺身を食べた。刺身は食べられないことはないが、やっぱり肉の方が好きだなー。

 別の日は番組のMCである東野幸治さんと大井町でバーベキューのロケだった。なんでも「脳育バーベキュー」と言って、いろいろ考えてしりとりしながら肉や野菜を焼いたりするのが良いらしい。東野さんはずっと僕の病気のことを心配してくれていたので本当にありがたく思う。最近はロケに出る姿を見たことがないが、わざわざこのためにロケに出てきてくれたのが嬉しい。
 バーベキューは牛、豚、鳥、ホタテ、ナス、ピーマンなどいろいろあった。真っ先に肉に目が行ったが、認知症にはホタテやナス、野菜や魚が良いみたいだ。野菜は嫌いではないので良く食べているほうだとは思う。このままこれからも健康に気をつけて仕事を長くやって行きたい。

 東野幸治さん、鈴木奈々さん僕と一緒にロケしてもらってありがとうございました。またよろしくお願いします。


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著者略歴

  1. 蛭子能収

    1947年長崎生まれ。漫画家、俳優。看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家に。その後TVにも出演。現在「蛭子コレクション」全21冊のうち7冊発売中。ギャンブル(特に競艇)大好き。カレーライス、ラーメンなど大好き。魚介類や納豆は苦手。現在、タレント、俳優、漫画家、エッセイストと多ジャンルで活躍中。

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