蛭子能収杯ふたたび
ボートレース発祥の地、大村ボート場で「蛭子能収杯」が行われた。私の名がついた冠レースである。私は必ず1日目の初日と6日目の最終日に行って舞台で挨拶することになっているのだ。初日は、全出場者48名の中から12レースに出場するドリーム戦6名へのインタビューだ。
ドリーム戦出場者は「1.遠藤エミ」「2.平高奈菜」「3.竹井奈美」「4.田口節子」「5.中谷朋子」「6.川野芽唯」である。出場者6名と艇番はすべて私が決めた。と言っても、選手の勝率順に決めたので私が決めたと言うのは意味がないだろう。とにかく女子選手は結構発言してくる。
「エビスさん、私は何で6号艇?」
とか。分が悪い枠順にされた女子選手は怒るから怖いのだ…。とにかく女子選手は有利、不利のないように一番新しい勝率順に良い枠番を与えることがいい。
今回の私の舟券成績は、約5万円のマイナス。何とかマイナスを5万円で抑えたということになるのか? 女子レースは結構、当てるのが難しいのである。
インコースから逃げて勝つのが1号艇の選手だが、12レース中、この1号艇が1着に来たのは8回、2着に来たのが3回、3着に来たのが1回。3連式の1着から3着までには全レース1号艇が絡んでいるのだった。
大村のようにインコースが強いレース場の場合、1枠は絶対に外せないなと改めて思う。
ただ、こういうインコースの強い、配当の安いレース場でも、途中1回くらいはドカンと万券級の配当が飛び出るものだ。
4レースは「1.赤澤文香」「2.角ひとみ」「3.坂本奈央」「4.倉持莉々」「5.佐藤享子」「6.平高奈菜」。このレース、A級は角ひとみと平高奈菜の2人だけ。当然「2」と「6」は売れる。
ところがレースは何が起きるか分からない。「5.佐藤」と「6.平高」が道中の競り合いで転覆してしまったのである。
本命の「6」が転覆したため、「412」の順でゴールし、配当は11080円と万穴のレースになってしまったのだった。
舟券を買う時、「6」は転覆するから外して買う、なんてことはない。予想の段階では考えられないことが起きた、ということでレース中の転覆は本当にハプニングなので予想はできない…。
しかしレースが始まり、選手6人がコースを走り、他の選手と競っている時に「6番、転覆しろ!」とかのヤジは起きたりする。こういうのは選手にとって悲しいヤジだ…。
この原稿を書いているのは4月末。北九州で3月から私の絵の展覧会が開催されており、近々わたしもその会場でサイン会をすることになっているのだが(5月5日終了しました)、北九州市にある若松ボートからサイン会の翌日の5月6日の出演依頼が届いた。
若松ボート場には行ったことがないので楽しみだが、負けるとお金がなくなってしまう…嬉しくもあり悲しくもありという感じだ。
「シン・えびすリアリズム~蛭子さんの展覧会~」
◆会期 平成29年3月18日(土)~5月21日(日)
◆会場 北九州市漫画ミュージアム 企画展示室(あるあるCity5F)
◆主催 北九州市漫画ミュージアム
◆料金 一般500円、中高生300円、小学生200円