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蛭子能収のうきうきギャンブラー人生

8年間で連載100回目…そして……

 2020年12月18日、久しぶりに平和島ボートに行った。雑誌『女性自身』の人生相談の仕事を兼ねて、いつも僕が遊んでいた平和島のロイヤルルームでボートレースを楽しんだ。何度も言うようだが、今年はコロナで全然ボートレースに行けなかったので楽しみだ。
 そして、いきなりキセキが起きた。今年のツキが大分貯まっていたのか、いきなり「162」の万舟を当てた。僕が長年平和島ボートで買っていた「1256」の出目が炸裂した。配当は18000円付いた。昔の僕なら500円買っていたが、今は細々とやっているので100円しか買ってない。でも当たることが大事なので幸先いいスタートがきれた。次も気合を入れて買ったがハズレた。

 気分転換にお昼はカツ丼。僕は昔からよくゲンを担ぐ。桐生ボートでは名物のソースカツ丼、多摩川ボートでは牛吸を食べ、午後のレースに臨むのが僕の常だ。昼のカツ丼が美味しかったので、きっと当たるだろうと6レースはまた「1256」の出目を買ったがハズレ。最初のレースは当たって嬉しかったが、やはりボートは難しい。なぜ当たらないんだろう?
 次の7レースは1号艇が固そうなので珍しくボックスではなく「1」を一着に固定するフォーメーション舟券を買った。ところがその1号艇のスタートが遅れ僕の舟券は散ってしまった。やっぱりボックスだな!
 8レース。「145」のボックスで勝負したが、これもダメ…また「1256」に戻すがこれもハズレ…。

 その後、デイリースポーツの取材を受けた。デイリースポーツの予想はもう30年以上やっているが、今年を以て最後になったのでそのインタビュー打ち合わせだ(これが運気の転換になってくれたらいいのだけど)。よくデイリーさんも「マクリ屋よっちゃん」を長年にわたって使ってくれたと思う。本当に感謝したい。ただ本音を言うと6日間予想するのはしんどかった。バラエティの収録やバス旅の泊まりロケなどの時はとても大変だった。でも本当にありがとうと言いたい。デイリーの打ち合わせも終わり、こちらも最後のレース。いまのところ今日の収支はちょいプラの5000円。最後は勝って終わりたいので「145」のボックスで勝負したが…やっぱりハズレ。結局当たったのは最初の1レースだけ。「俺はやっぱりこういう感じなのかな?」死ぬまでには100万円というオビを当てるのが僕の夢だ。それはまた来年に持ち越しとするか。

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 長年『ウキウキギャンブラー』を読んでくれたみなさま、このコラムは今回の100回目で終わることになりました。本当にありがとうございました。世の中は新型コロナで大変ですが、みなさまも健康に気をつけてお過ごしください。またの機会にお会いしましょう。さようなら。




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※『うきうきギャンブラー日記』は今月で終了いたします。
 ご愛読ありがとうございました。

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著者略歴

  1. 蛭子能収

    1947年長崎生まれ。漫画家、俳優。看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家に。その後TVにも出演。現在「蛭子コレクション」全21冊のうち7冊発売中。ギャンブル(特に競艇)大好き。カレーライス、ラーメンなど大好き。魚介類や納豆は苦手。現在、タレント、俳優、漫画家、エッセイストと多ジャンルで活躍中。

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