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蛭子能収のうきうきギャンブラー人生

小遣いが減った…

 女房に小遣いを減らされ、ちょっと困っている今日この頃である。
 さて、そんな日の11月23日(祝日)に大村ボートレース場から仕事がきた。嬉しいが使えるお金は今までの4分の1に減っている。ポケットには4万円くらい。いや別のポケットに昔からずっと入れっ放しの千円札が12枚あった。計5万2千円の持ち金で勝負だ!

 1レース、うっかりして一つの舟券を2千円や3千円買ってしまって1万4千円も支出してしまったではないか。1万4千円というのは本日持っている金額の3分の1。1レース目で全財産の多くを使ってしまったのである。「しまった」と思っても、もう遅い。覚悟を決めこの舟券が当たることを祈るのみ。
 1レースの中穴は「326」、配当が7230円。中穴の配当だが私ははずれ。ヤバイ!! 
 2レースは金額をグンと落として10点くらい買うが、ここも外した。マイナス3600円。ポケットには一万円ぐらいしか残ってないぞ…。
 困ったな~。勝てるという気が全然しない。賭けるのが、すごく怖くなってきたぞ…。でも賭けなきゃ面白くない。

 ここまでで約17000円使ってしまっている。残りポケットにあるのは約15000円だ。
 3レース、1630円の安い配当を取ってこのレースは何とかプラス。そのプラス額は1400円だ。すごく細かい。昔みたいにボンボン賭けていた頃と全然違う。だが、細かいプラスでもすごく嬉しい。良かった、このレースはプラスで、と思う。

 4レース、5レース、6レースとまたしても三レース連続ではずした。三レースを合わせて14000円の負けだった。1レースからのトータルで、約40000円のマイナスとなっていた。
 7レース、「546」ときて19430円の配当を取った。200円分買っていたので38000円の配当を受け取る。少しホッとした…これでトントンに近い。

 そして8レース。私は自分の考えた出目である「1256」、「235」、「245」のボックスを200円ずつ買う。36点買いで7200円の出費である。
 これが良かった。レースはもつれて、なんと差し差しの「452」で決まったのである。これは「245」のボックスを買っている私は当たりなのだ。
 この「245」の配当がなんと110160円!! 11万円の配当なんてそうそう出るもんではない。私はこれを200円分買ってたので220000円の配当だ! これは大きい。資金は少なかったけど、大きな配当を取って大きく楽しめた。10万円を超える配当なんてめったに出ないのに。今日は運がよかったのか……。

 大村ボート場ではほとんど勝つことが無かった私だが、資金がなく本当に用心に用心を重ねて買った舟券が当たってよかった。

 私の必勝出目買いは捨てたもんではない! と大きな声で言いたい!!

 

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著者略歴

  1. 蛭子能収

    1947年長崎生まれ。漫画家、俳優。看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家に。その後TVにも出演。現在「蛭子コレクション」全21冊のうち7冊発売中。ギャンブル(特に競艇)大好き。カレーライス、ラーメンなど大好き。魚介類や納豆は苦手。現在、タレント、俳優、漫画家、エッセイストと多ジャンルで活躍中。

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