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蛭子能収のうきうきギャンブラー人生

やっと見つけた必勝法!?

 18才でパチンコ、20才でボートを始めた私は今65才になっている。つまり47年間ギャンブルをやっているのだが、一年たりと「今年は勝ったぞ」と言えてないのである。
 毎年マイナス。47年間連続マイナスだ。勝った年は一度もない。これは一つの証明になるのではないか。
 『ギャンブルでは勝てない』

 これからギャンブルやろうと思ってる人の夢を打ち毀すようで申しわけないが、これは私の結論である。ギャンブルで食ってゆくつもりだったのにと考えていた若者は他の仕事を探した方がいい。とは言え、私がやめられないのだからギャンブルをやめろとは言えない。ギャンブルで食うことは無理だから
他に仕事を持ちつつ、小遣いの範囲内ならOKである。

 それと負け金額を減らすよう努力することである。
 例えば、ボートレース。去年あたりから必勝法はないか考えた。今までの舟券の買い方ではだめだ。要するに枠番、選手の勝率、モーターの良し悪し等を考えて、よしこれだと買って負け続けているのだから、この考えを大きく変える必要がある。

 毎日、スポーツ新聞で私は各競艇場の結果を調べ上げた。どの数字がよく出るのか? 三連単で一番多く出るのは「1・3・4」とか「1・2・4」、あるいは「1・2・3」である。でも「1」が頭の時は配当金が安い。
 それで万穴の時はどんな数字が多いのか調べてみた。「1」の頭で2、3着の「5」と「6」の時は万穴になる時が結構ある。「1」が頭でなくて「5・1・6」とか「6・5・1」なんてことになれば大抵万穴である。「1」が消えて「2・5・6」、「2・6・5」なんていうのはほとんど万穴だ。「6・2・5」「5・6・2」なんて大穴である。あと「6」が絡まなくても「2・3・5」とか「2・4・5」でも結構穴である。

 そして得た結論、「1・2・5・6」のボックス買い。「2・3・5」「2・4・5」のボックス買い。全部で36点買いになるが、ボートレースの平均配当額は7千円から8千円なので問題ない。
 この買い方で去年はマイナスではあったが、いつもの年のマイナスより減ったことは間違いない。

 そして今年、現在2月25日であるが1月はちょいマイナス。そして2月鳴門ボート場で「2・5・1」…3万580円、「2・1・5」…1万8110円、「6・1・2」…7万4350円と3つの大穴を取ることができた。
 そして、2月半ばに長崎で仕事があり早い時間に終わったので、大村ボートへ行き、7レースから遊ぶと、9レースで「5・6・1」と来て、4万7740円の配当を頂いた。その直後の11レースが「3・2・5」と来て、何と9万1670円の配当である。ねっ、すごいでしょう。この出目買い、誰にも教えたくないなー。まァ、きっと誰も真似しようと思わないだろうけど。
 これで今年は2月25日現在で4万円ほどプラスなのだ。あと10ヶ月、プラスで行ける気がする。 

 

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著者略歴

  1. 蛭子能収

    1947年長崎生まれ。漫画家、俳優。看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家に。その後TVにも出演。現在「蛭子コレクション」全21冊のうち7冊発売中。ギャンブル(特に競艇)大好き。カレーライス、ラーメンなど大好き。魚介類や納豆は苦手。現在、タレント、俳優、漫画家、エッセイストと多ジャンルで活躍中。

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