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蛭子能収のうきうきギャンブラー人生

老後対策?

 最近、女房に怒られっぱなしである。私がすぐに麻雀店やボートレースに行っていた昔の話から現在に至るまでの行いをトツトツと説教するのだ。将来に備えての蓄えをしてないことや、「老齢で働けなくなったら、どうするの?」ということらしい
 確かに私は、その場その場、その日のことを考えて将来に対する考えがあまりにもなさ過ぎたようだ。その日暮らし的な生き方で来てしまって、これからのことを考えると頭が痛くなる。

 “な~にギャンブルで勝てばいいのさ!!”
なんてことを女房に言うと「あんた!! 出てけ-!!」と怒られてしまうだろうな。
 まずギャンブルで勝てるってことを考えない方がいいと思う。私は主にボートレースをギャンブルとしてやってきたが、45年間で相当な金額を負けていると思う。それこそボートレースをやらなければ、私の老後の生活は安泰だっただろう。

 でも、ギャンブルをやってしまったのだからしょうがない。できるだけ負けないよう必勝法でも考えながらギャンブル生活を続けていこうではないか。その為にはギャンブル場に行って負けて帰らないこと。少しでもプラスになって帰ることを考えなければだめだ。
 それで私はボートレースの必勝法をいろいろ考えてみた。考えて、現在採用しているのは「1256」のボックスと「235」、「245」のボックス買いをすること。36点買いになるが、決して多いとは思わないでいただきたい。3600円以上の配当がつくと利益が出る!
 この数字のボックス買いは、私が考えた「差し、差しの2人の選手が連に絡めば配当が高いだろうな」と思ったことである。

 では差し差しとは一体誰? ボートレースの場合、インコースから「123」と並び「456」が後方からやってくる。「1」が逃げて一マーク回ろうとした時に外側からやってきた選手たちが「1」に襲いかかって来る。「1」がそれらの選手に抵抗した時、2コースの選手が差す。
 もう一つの例はカドになる4コースの選手がスタートを決めて一マークへ突進した時、内側の選手たちが必死で4コースの選手に飛びつこうとする。その時、差しを決めるのが5コースの選手なのである。つまり「2」と「5」の選手を絡めた「125」、「235」、「245」、「256」のボックスなのだ。ではなぜ「1256」のボックスを買うのかといえば、もし「6」も絡んでくれば高配当になるからである。
 私は言いたい。

 「舟券買いに迷った時は「1256」と「235」「245」のボックス券を買うべきだ!!」

 


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著者略歴

  1. 蛭子能収

    1947年長崎生まれ。漫画家、俳優。看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家に。その後TVにも出演。現在「蛭子コレクション」全21冊のうち7冊発売中。ギャンブル(特に競艇)大好き。カレーライス、ラーメンなど大好き。魚介類や納豆は苦手。現在、タレント、俳優、漫画家、エッセイストと多ジャンルで活躍中。

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