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蛭子能収のうきうきギャンブラー人生

私が買う出目舟券

 いつもは大負けの大村ボート場で大勝ちした。勝った金額15万円。この日は仕事で行っており、イベント広場で喋ってギャラも貰っているので、ギャラと勝ち分で相当よかったと思う。ボロ儲けである。この日の勝因はボートレース用の必勝舟券出目買いに沿ったまでのこと。
 地方のレース場へ行って負けると帰りの飛行機でグッタリとなるが、勝って帰る時はとても気持ちがいいものだ。こういうのは本当に嬉しい。やはり勝つってことは大切だと思う。

 それにしても勝った要因は、競艇用に私が必勝出目として考えた数字を買ったまでのことなのである。
 私が考えた必勝出目とは「1256」「235」「245」のボックス舟券である。全部で36点買いになるが全通りだと120点であり、約3分の1の舟券を買うことになる。買い目が多過ぎるよ、という人もいると思うが、120点の内36点だ。約3分の1の舟券買いになる。つまり3600円以上の配当が出なけりゃ取っても赤字になってしまう。しかし私は思う。点数を少なくしたがために当たりを逃したら、それこそ負けてしまうじゃないかと。舟券は当てることが大事。例え赤字であろうと儲けが少なかろうと、当てることが大事なのだ。それにより赤字になったって全く当たらない少数の舟券買いよりは減る金額は少なくて済むのだから。

 この日の大村、私の出目である「1256」「235」「245」のボックスの目がよく出たのである。一番良かったのは「651」ときて7万円以上の配当が出たこと。他にも何回かこの目で当てて差し引き15万円のプラスになった。私が決めたこの出目、むやみやたらに出てきた数字ではない。実は差しの位置にいる「2」と「5」を中心に考えた出目舟券なのだ。つまりレースで圧倒的有利な「1」号艇。この「1」が逃げようとターンマークを回った時、一番先に差せるのが「2」号艇なのである。
 そして、カドの「4」号艇がスタートダッシュを一番出しやすい位置にあり、この「4」が全速スタートで行ったものの内側艇の抵抗で外側に飛んで行った時、この「4」を差すのが「5」号艇というわけなのだ。つまり「2」と「5」を含めて「125」「256」「235」「245」この4つのボックス券が理にかなった舟券となるのだ。

 4つのボックス券を買う時、ちょっと面倒臭いので「125」と「256」は一枚の用紙に書けるよう「1256」の4点ボックスにした。これだと「126」と「156」の2つのボックスが増えることになるが、この2つのボックスも意外とくることが多い。みなさん、この出目買い試してみませんか?

 

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著者略歴

  1. 蛭子能収

    1947年長崎生まれ。漫画家、俳優。看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家に。その後TVにも出演。現在「蛭子コレクション」全21冊のうち7冊発売中。ギャンブル(特に競艇)大好き。カレーライス、ラーメンなど大好き。魚介類や納豆は苦手。現在、タレント、俳優、漫画家、エッセイストと多ジャンルで活躍中。

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