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蛭子能収のうきうきギャンブラー人生

毎度毎度ボートのこと

 女房と家の近所の神社へお参り。その後、昼ごはんを一緒に食べて、やっと私の自由時間がやってきたので、電車で平和島へ。平和島競艇場ではなく平和島劇場の方へやってきた。ここなら平和島のレースも買えるし、記念レースをやっている“からつ”ボートの舟券も買えるのだ。それと私が考えた出目、「1256」と「235」、「245」のボックスがよく出る競艇場と思っている、“びわこ”ボート、桐生ボートも売っている。ポケットには20万円入っている。ATMでお金を下ろす癖がつくとまずいことになるので、ポケットに入っているお金が本日の勝負金と思っている。途中で無くなったら負けを認めて帰ることにする。

 まずは平和島の7レース。「514」ときて1600円の配当を外し、1万3千円の負け。“からつ”ボートの7レースは「413」ときて、3710円の配当を当てて8千円のプラス。
 “びわこ”ボートは選手とかコースとか関係なしに買うのが良いと思っている穴場なのだ。
 “びわこ”ボートでは私の考えた「1256」と「235」、「245」のボックスを買うことにする。8レースから買ったのだけど何と、8レース「512」で4450円、9レース「156」で6740円、10レースははずれ。11レース「562」は14560円の万舟券! 12レースも「425」ときて13450円の万舟!! 5レース中4レースが当たったので3万6千円プラス。“びわこ”は本当にこの目は来る。「1256」、「235」、「245」のボックス券で勝負だな。

 平和島と“からつ”はイン有利なので、主に「1234」のボックス買いと「1」流し舟券を買うことにする。ところがからつ8レースで「162」ときてから、『いかん、やっぱり“からつ”も「1256」、「235」、「245」のボックスがいいのか』と思い始めた。しかも、9レースのスタ展をみると「6」と「5」のスタートが外から良いのである。よし、「1256」、「235」、「245」のボックスと思い買ったら、「651」ときて、なんと71630円の大万舟券となった!! このレースで約20万円プラス! 
 一方、平和島での舟券はさっぱりで8レース、9レース、10レース、11レースそして最終12レースも外してマイナス5万5千円…。いや~一番通っている平和島でメタメタにやられた……。
 午後3時過ぎから桐生ボートも買うが、こちらはさっぱり…。6レース連続ハズレで約6万円のマイナスだ。

 時間は17時、そろそろ帰ろうと思ってもう一度成績をゆっくり数えてみると10万円のプラスだった!
 いや~、良かった…。途中で勝っているのか負けているのか分からなくなったが10万円プラスだったとは…。

 17時半、帰るには少し早い。歩いていると映画館がある。よし、今日は映画を観て帰ろう!と思い立ち映画館へ。『ザ・ウォーク』というアメリカのツインタワービルを一本の綱で結び、そこを渡るという映画だった。楽しめたと思うのだけど…観客は私を入れて3人……。

 

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著者略歴

  1. 蛭子能収

    1947年長崎生まれ。漫画家、俳優。看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家に。その後TVにも出演。現在「蛭子コレクション」全21冊のうち7冊発売中。ギャンブル(特に競艇)大好き。カレーライス、ラーメンなど大好き。魚介類や納豆は苦手。現在、タレント、俳優、漫画家、エッセイストと多ジャンルで活躍中。

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