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蛭子能収のうきうきギャンブラー人生

ファンは!?

 久しぶりにボートピア横浜でイベントの仕事があった。僕は初めて来たと思っていたが、実は5年前にも来てイベントをしていたらしい。私の頭はどんどん“忘れモード”になっているが、家に帰って確認するとこのイベントは他のポートピアでもたまに呼ばれて「栗橋」「岡部」などでもやっていた。

 普通の競艇のイベントでは、お客さんとの距離が遠いがボートピアではとにかくお客さんとの距離が近い分、予想を外すととんでもないヤジが飛んでくる。なのでプレッシャーがかかる。その代わり、当たった時にはすごく嬉しくなるのだが…。
 イベントの前の楽しみにはランチタイムがある。そのボートピアによってお昼のメニューも違う。今回は横浜だけに崎陽軒のシューマイ弁当だった! この弁当は芸能人にも人気があり、バラエティー番組のお弁当としてもよく出ているので私は30年以上食べている。
 普段シューマイを食べる機会は少ないが、この時に出されるシューマイ弁当は美味しくいただいている。ランチタイム後には15時と16時にイベントがあるので、シューマイを味方につけ舟券も当てたいものである。
 ちなみに今日の軍資金は7000円だ。多く持っていくとボックス買いをたくさん買ってしまいがちな一方少額で予想点数を絞れば見返りが大きくなることは私の好みだ。

 イベントの前に時間ができたので、2~3レースやってみた。ここで当たると当たらないのでは大きな差が出る。当たればイベント前にMCの方が、「エビスさん、当てたんですよね!」と盛り上がり私の本予想をみんなも参考にしてくれる。当たらなければ「やっぱりエビスは当たらねぇーな!」と罵声を浴びるのだ。
 結果は1レース的中、1レーストリガミだったが、15時からのイベント1回目には思ったより参加してくれてる人がいて嬉しかった。
 しかし、予想は散々で、お客さんからヤジが飛んだ…。
 次こそはと2回目のイベントに気合が入るも、こちらも舟券は外れて期待に応えられず軍資金も底をついた。
 しょんぼり車で帰ろうとしたところ、ファンの人が7~8人色紙を持って待ってくれていた。ファンはいないと思ってたが、落ち込んでる時にファンにサインを求められるとなんとなく嬉しくなるものだ。ファンの人ありがとうございました。

 

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著者略歴

  1. 蛭子能収

    1947年長崎生まれ。漫画家、俳優。看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家に。その後TVにも出演。現在「蛭子コレクション」全21冊のうち7冊発売中。ギャンブル(特に競艇)大好き。カレーライス、ラーメンなど大好き。魚介類や納豆は苦手。現在、タレント、俳優、漫画家、エッセイストと多ジャンルで活躍中。

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