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ゲッツ板谷のスケルトン忠臣蔵

恥ずかしいなぁ~と思うことBEST10 

 はい、ということで、今月は自分が特に恥ずかしいと感じることや、これだけは恥ずかしいから出来るだけやりたくないことを10位から順に紹介していきまぁ~す!

 

【10位】

 カラオケで熱唱している時に、部屋に店員が飲み物などを持って入ってくる時が少し恥ずかしい。歌を止めることはないが、歌声がどうしても通常の3分の1くらいの大きさになってしまう。お前らは平気か? 

 

【9位】

 一応、文章を書く仕事をしてるのに、漢字が異常に書けないのが恥ずかしい。特に不意に何かのアンケートに書面で答えなくてはいけない場合、『あなたの好きな調味料は?』という質問に「醤油と山椒」と書きたいのにどっちの漢字も思い浮かばす、結局は逃げて「マヨネーズ」とか書いてしまう自分が恥ずかしい。

 

【8位】

 運転免許試験場で免停期間短縮講座を受けてる時に、同じクラスに自分を知ってる者がいた時もメチャメチャ恥ずかしかった。そのオレと同い歳ぐらいの男はオレの2つ左の席に座っていて、教室に入ってきた時からオレのことを頻繁に盗み見ていた。そう、ファンとか読者というわけではないのだが、どこかでオレが出てた雑誌や書籍を見ていて、オレのことは一応知ってはいたのだ。で、こういう場合は最悪で、別に向こうから話し掛けてくるわけでもないから「何だよ、見るんじゃねーよ!」とも言えないし、でも、講座中に居眠りをして教官に叱られようものなら、必ずや後で知人や家族に「今日、短縮講座にゲッツ板谷ってライターがいてよぉ~。講座中に居眠りをして教官にケチョンケチョンに怒られて真っ赤になってやんの」とか言うのは確実で、つーことで、その回の短縮講座は、いつもの3倍ぐらい疲れたっ――の!!

 

【7位】

 録音された自分の声を聞く時も確実に恥ずかしい思いをする。だって、あんな声、絶対オレの声じゃねーもの! 昔、ラジオをやってた時も1回自分の声をラジオで聞いた瞬間、(何だよ、このバカそうな喋り声は⁉)と思って、それから2度と自分が出演しているラジオは聞かなくなった。とにかく録音された自分の声を聞くのは恥ずかしい。

 

【6位】

 50人ぐらいの人数の前でスピーチすること、これも恥ずかしい。ちなみに昔、オレが原作を書いた映画の試写会で200人ぐらい前で喋らされたことがあるが、それは全然平気だったのだ。もちろん10人前後の者たちの前で喋るのも平気。が、とにかくこの40~50人の前で、というシチュエーションにオレは弱いらしく、2年ぐらい前まで年末になるとウチで人を40人ぐらい集めて忘年会をやっていたが、自分の家だし、仕事じゃないにもかかわらず、やっぱりオレは落ち着いて喋ることができなかった。その理由は今でもわからない……。

 

【5位】

 最近はそうでもなくなってきたが、やっぱり泣いてるところを人に見られるのは基本的には恥ずかしい。ま、泣くと言ってもオレの場合は悲しい映画やドラマを観て泣くか、あとはオフクロのことを不意に思い出して泣くかだが、泣いてる顔というのはやっぱり醜いもので、それを人に見られるというのはやっぱり恥ずかしいな。 

 

【4位】

 女に食事をしているところを見られるのも恥ずかしい。中3の時、デートで女と喫茶店に行ってナポリタンを注文したが、恥ずかしくて1本も食べられなかった。多分、咀嚼している口の中とかを見られるのが恥ずかしかったのだろう。ま、今はそんな羞恥心も殆ど無くなったが、数年前、中学の時に少し好きだった女とたまたま駅ビルで会い、ついでにその駅ビル内にあるレストランで一緒に食事をした際、いつもの5分の1も食べられず、そんなシャイな自分が心底嫌になりました。

 

【3位】

 これは前の4位の内容と少しだけシンクロしているが、オレは家族以外の女と食べ放題レストランに行くのも恥ずかしい。何でかと言うと、食べ放題に行くと自分の好きなものばかりを取ってしまい、早い話が自分の好みとか生活習慣とかが相手に丸見えになってしまう可能性が大だからだ。また、逆に女が取る品々を見ても、そこに極端な特徴が見受けられると、(なんだ、バランスがイイ女だと思ってたけど、所詮はガキ舌じゃねえかよ)と思ってしまい、急にその女のことに興味が無くなってしまうこともある。よって、オレはあまり異性とは食べ放題レストランとかには行かないのだ。はい、これホント! 

 

【2位】

 オレは居酒屋のトイレでウンコが出来ない。時に店内に20人以上の人がいるのに、トイレがたった1つしかないところでウンコをするというのはオレにとっては拷問クラスの行為だ。ちなみに、最近毎週のように通っている塚ポンという友達がやってる串カツ居酒屋でもトイレの便器は1つしかなく、オレはどうしてもウンコがしたくなると2軒隣のセブンイレブンに行ってくる。そのセブンイレブンにはトイレが2個あるからだ。とにかく、自分が終わる番を絶えず待っている奴たちがいる可能性が高いトイレでは、オレは絶対ノンビリとウンコが出来ない。だって、もしウンコして出てきて、すれ違いにトイレに入った奴に小声で(うわっ、臭っ!)なんて言われたら……うわあああ~~~っ、穴があったら入って入り口をコンクリで3重に固めたいっ!!

 

【1位】

 で、今回の1位は今までも様々書いてきたことだが、オレは部屋が狭いラブホテルでも、絶対ウンコが出来ない。そう、オナラ禁止の家で育ったオレは、とにかく自分のオナラを他人に聞かれるのが嫌なのだ。で、そんな狭いラブホテルに入って、ベッド近くにあるトイレでウンコをしたら絶対プー!とかブブブッ!!っていうオナラを相手の女に聞かれてしまい、もし、そんなことになったらオレは自殺しちゃいたいくらいの恥ずかしさに包まれるのだ。たかがオナラでぐらい、とか言わないでくれ。オレは今まで自分の妹のオナラは1回も聞いたことがないし、弟のセージのオナラも聞いたことは1~2回しかないのだ。つーことで、結局オレの羞恥心に対する1番の敵は自分のオナラなのである。 

 

 みんな……。もし、これから家庭を持つ予定があったら、絶対に“オナラ禁止の家族”になるなよ。そのツケは一生ついてくるからな。今週は以上です……。

 

 

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著者略歴

  1. 板谷宏一

    1964年東京生まれ。10代の頃は暴走族やヤクザの予備軍として大忙し。その後、紆余曲折を経てフリーライターに。著書は「板谷バカ三代」「ワルボロ」「妄想シャーマンタンク」など多数。2006年に脳出血を患うも、その後、奇跡的に復帰。現在の趣味は、飼い犬を時々泣きながら怒ることと、女の鼻の穴を舐め ること。近親者には「あの脳出血の時に死ねばよかったのに」とよく言われます。

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