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ゲッツ板谷のスケルトン忠臣蔵

ボキのプロ野球2018シーズンのまとめ

 はい、今回は思いっきし野球のことなので、興味の無い人はこの時点で読み飛ばしてくれて結構。

 2018シーズン。オレが応援している埼玉西武ライオンズは、10年振りにパ・リーグで優勝した。が、それはファンを含めても人々の印象にはあまり残っていない。何故なら優勝決定後、セ・リーグのチームと日本一をかけて対決するクライマックスシリーズ(以下、CS)で、ペナントレースで2位だった福岡ソフトバンクホークスに破れ、結局そのソフトバンクがセ・リーグで日本シリーズまで順当に勝ち上がって来た広島東洋カープを破って、日本一強いプロ野球球団になってしまったからだ。
 プロ野球ファンの中の一部の者たちは「ペナントレースで優勝したチームがCSで破れるなんて興醒めしちゃうよ!」なんて言う。そう、オレだって10年振りにようやく優勝した西武が結局日本シリーズには出場出来ず、2位のソフトバンクが日本一になったんだから当然興醒めである。記録上には2018年パ・リーグで優勝したチームは埼玉西武ライオンズだが、日本一になったチームは福岡ソフトバンクホークスとして残るのだ。西武ファンとしては、やってられない心境だ。
 でも、でもね。オレはあえて言わせてもらえれば、それはしょうがないことだと思うのだ。ペナントレースが終わった直後、スグに各リーグの上位3チームが戦うというCSが始まるからこそ、ペナントレースが終盤に差し掛かっても最悪でも3位を目指して戦うという緊張感が続くのだ。つまり、消化試合が激減するのである。これはプロ野球という巨大な団体を存続していくには、相当重要なことなのだ。
 また、ペナントレースで優勝したチームがホントに胸を張りたければ、それはCSを勝ち上がり、日本シリーズでも勝って、やっと真のチャンピオンになるのではないかと思う。

 ちなみに2018シーズン、確かに超強力打線の西武は強く、1度も首位を他球団に明け渡さなかったが、それは前年の覇者ソフトバンクに開幕前から沢山の故障者が出て、同チームが本来の調子で戦えなかったからである。ところがシーズン終盤に入り、全部とはいかないがソフトバンクの選手が次々と復帰してきた時点で、これを認めるのは西武ファンとしては悔しいが、明らかにソフトバンクの方が西武より力が上になったのである。
 そう、西武ライオンズは超強力打線で勝ち続けていたが、、打力というのは水物で、どんなに強力な打線でもダメな時は全く点が取れないのだ。で、そんな時に結局頼りになるのが投手&守備力で、その2つは打力よりも確実に普段の力がアテになるのである。だから1980~1990年代に日本一になり続けていた西武ライオンズは、実は投手&守備力に長けたチームだったのだ。
 でもなぁ~、投手&守備力に長けたそつの無いチームって、観戦してる方とすれば意外とツマんないんだよね。10年前の中日ドラゴンズのように。
 はい。で、このへんでまとめると、またメジャーリーグの真似をしたことなるけど、たとえ同じシーズンでペナントレース優勝チームと日本シリーズ優勝チームが違っても、CSの導入はいいことだと思う。もう一度言うが、あるチームを応援してて胸を張りたけりゃ、そのチームがペナントで優勝して、かつ、日本シリーズでも勝って日本一になればいいのだ。それがホントの意味でのチャンピオンチームなのだ。

 あ、メジャーリーグの真似と言えば、去年から日本でも導入された判定のリクエスト制度。これは審判がジャッジした結果に一方の監督が不満がある時は、直接リクエストしてビデオを見て、もう1度ジャッジしてもらうという制度なんだけどさ。基本的にはオレもこの制度には賛成なんだけど、これによって明らかになったことが1つあってね。それは「日本の審判は世界一ミスの少ない審判だ」っていう意見が巷にあったけど、それってデタラメだってこと。だって頻繁に間違ってるんだもん、特に一塁のセーフかアウトかの判定が。あれじゃあアメリカの審判と変わらないって。

 おっと、もう1つ書くことがあった。それは、次のシーズンが始まる前にまたしても西武は1番のエースとクリーンナップを打つバッターが他のチームに移籍しちゃったってこと。ま、ピッチャーの菊池雄星は、2年前からメジャーに挑戦したいって言ってたからまだわかるけど、キャプテンを務めていた浅村が2018シーズンのCSでソフトバンクに負けた時、辻監督の涙につられるようにして1人ベンチで涙してたから、てっきり西武に残ってくれると思ったら、アッサリと楽天に移籍しやがってさ。
 てか、オレが西武戦の観戦を始めた10年前から考えてみると、西武ほど重要になってきた選手がポンポンと他球団に移っちゃうチームも無くてね。だって、ピッチャーで言えば涌井、野上、岸、牧田、菊池だよ。2年に1人のペースでエース級がチームから去ってっちゃうんだぜっ。野手にしたって細川、中島、片岡。そして、今年は浅村と銀仁朗だよ。言ってみれば、毎年1人はチームの中にいる選手が神隠しにあったようにいなくなっちゃうんだよ。これだけ所属選手に嫌われてるって、チームの根源に何か原因があんのかな?

 ま、いいや。つーことで、2019シーズンもボキは埼玉西武ライオンズを応援します。はい、野球の話終了!

 

 

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著者略歴

  1. 板谷宏一

    1964年東京生まれ。10代の頃は暴走族やヤクザの予備軍として大忙し。その後、紆余曲折を経てフリーライターに。著書は「板谷バカ三代」「ワルボロ」「妄想シャーマンタンク」など多数。2006年に脳出血を患うも、その後、奇跡的に復帰。現在の趣味は、飼い犬を時々泣きながら怒ることと、女の鼻の穴を舐め ること。近親者には「あの脳出血の時に死ねばよかったのに」とよく言われます。

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