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ゲッツ板谷のスケルトン忠臣蔵

そっちがそうくるなら

 いやあ~、しかし、何回か前の当コラムでも書いたけど、相変わらず現在のボキは免停スパイラルの真っ只中でさ。
 そう、車を運転してて2点以上の違反切符を切られたら、最短でも120日間の運転免許停止が待っててね。だから、現在は、決してスピードは出さず、一時停止のところではキチンと止まってるしね。自転車に乗ってる奴らに対しても、最大限の注意を払って運転してますよ。

 ところがだ。人が毎日ヒヤヒヤな感じで運転してるにもかかわらず、先日も都内の夜の道路を法定速度内で走ってたら突然パトカーのサイレンが聞こえてね。で、バックミラーを見たら、赤灯を回したパトカーがオレの車の真後ろについてるんですよ。で、(オレは何の違反もしてねえぞっ!!)と思いながらも、背後から響いてきた「はい、前の運転手さん。ゆっくりと左の路側帯に停止してください」って指示に従って車を止めてさ。で、運転席側の窓から40代ぐらいの警察官が覗き込んできたから、「オレ、なにか違反しましたぁ?」って言ったら「すいません、車からちょっと降りてきて、後部トランクの前に来て下さい」なんて返してきてね。そんで行ってみたら後ろの左右のライトの真ん中にある、ナンバープレートを照らす小さなライトの球だけが切れててさ。(あ~あ、オレって何てツイてねえんだよ……)って愕然としてたらね。3人いた警察官の1人が「まぁ。今回は注意ということで違反切符は切りませんけど、とりあえず免許証を見せて下さい」なんて言ってきたから、喜び勇んで社内に戻って肩掛けバッグを取ってさ。それでトランクまで戻って、そのバッグから免許証が入った財布を取り出そうとガサゴソやってたら、例の40代ぐらいの警察官が「ちょっとバッグの中身を見てもいいですか?」なんて言ってきやがってね。

 いや、本来なら「何の為に⁉」って噛み付くんだけど、ほら、この時はオレ、電球が切れてるっていう違反を許してもらえそうだったでしょ。だから極力波風を立てないように「あ、別に構いませんけど」って言って、バッグごとその警察官に渡してね。勿論やましいことは何もやってないから、オレはスグに開放されたんだけどさ。
 にしても、ここ5~6年間の街を歩いてる時にオレが警察官から職務質問される回数って異常に多くてさ。特に六本木なんかにライブを聴きに行ったりすると、帰りの駐車場とかで約50%の確率で複数の警察官に職質されるんスよ。つーか、どうして⁉

 つーことで、警察がそうくるんなら、こっちにも考えがあってね。これからある事を暴露してやろうと思います。と言っても、まかり間違って後で裁判ってことになっても面倒臭いので、内容はかなり略して書くけどさ。オレの昔の友達に父親が刑事だった奴がいてね。その父親が昔、勤めていたのがC県のC署だったらしいんだけどさ。、もうそのC署でマル暴の取り締まりに当たっている刑事っていうのが、早い話がヤクザより全然タチが悪いらしいんスよ。
 例えば、自分がヤクザを逮捕する。すると、そのヤクザの彼女、もしくは愛人のところに現れて次のようなことを言うらしいんですわ。
「お前が付き合ってる男は、俺からの報告の仕方次第では、いくらでも服役期間が長くなるんだから、そうならないためにも俺に協力しろ」
 こう言われると、その女たちはビビって何も言い返せなくなるらしくてね。で、その刑事たちに何回も抱かれるらしいんだけど、もちろんその刑事たちは逮捕したヤクザに対しては何の協力もしなくてさ。でも、女たちはそれを確かめる方法もないし、ヤクザたちがそれなりの長い刑期を務めてきても刑事の誰々に何回も抱かれたなんて言えば、逆に自分の方が責められるかもしれないから、そのことに関しては一切口を割らなかったらしくてさ。
 ま、今は暴対法なんかが更に厳しくなっちゃったから、逆に刑事たちもそこまでのメチャクチャは出来なくなったらしいんだけどさ。ホント、ヤクザよりもよっぽど酷いことを平気でやってた刑事たちが昔はいましたよ、って話でした。


 あ~~~~~~~~~~~~っ、スッキリした!!

 

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著者略歴

  1. 板谷宏一

    1964年東京生まれ。10代の頃は暴走族やヤクザの予備軍として大忙し。その後、紆余曲折を経てフリーライターに。著書は「板谷バカ三代」「ワルボロ」「妄想シャーマンタンク」など多数。2006年に脳出血を患うも、その後、奇跡的に復帰。現在の趣味は、飼い犬を時々泣きながら怒ることと、女の鼻の穴を舐め ること。近親者には「あの脳出血の時に死ねばよかったのに」とよく言われます。

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